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『箱』の理論で日常のイライラから解放

2017.02.12

 こんにちは。本気ファクトリーでインターンをしています、大学生の深山陽太郎です。私事で恐縮ですが、先日旭山動物公園のナイトサファリへ行ってきました。年にこの時期限定の五日間しか行っていないこのイベント、夜でしか見れない動物の行動が見れて大興奮でした。ぜひ動物好きの方は行ってみてください。それでは、「日常の小さなイライラから解放される『箱』の法則」から学んだことを書いてゆきます。 

 

誰だって自分が大切。自分がどれだけ大変で頑張っているかもわかってる。だからもっと自分は大切にされたい、と思うのが普通ですよね。でも、この思いが募りすぎてつらくなったことはありませんか?友達が分かってくれない。部下がわかってくれない。家族も恋人も自分のことを何もわかってくれない。自分はこんなに頑張っているのにそれが相手に理解されない。イライラする。周りの物事すべてにイライラする、と。

 

ところで、この本の題名にある『箱』。もちろん、意味は「物を入れる器」のこと。もしあなたのイライラの原因がこの『箱』にはいっているだけだったとしたら?『箱』に入ってしまったがために自由に動くことが出来ず、自分を不自由にしている。『箱』から出ればすべて自由になれるのにそれが自分では分からず、窮屈な思いをしているのは全て自分以外の誰かのせいだと思い込んでいる。

 

端的に言ってしまえば、この『箱』とは自己欺瞞の事です。自分が悪いのは分かってるのに、「自分は正しいのだ」と思いこんでしまう事です。

では、この自己欺瞞の『箱』の世界から抜け出すにはどうしたらいいでしょうか。その方法を紹介するのが本書です。タイトルは「日常の小さなイライラから解放される『箱』の法則」。

 

 

人を人として見るかモノとしてみるか

 

そもそも皆さんはイライラする相手に対して「自分と同じ人間だ」と思って見ていますか?「当たり前だろ!」という声が返ってきそうですが、本当ですか?

人は心の奥底にある感情を感じ取れます。だから、そもそも相手に対する考え方が間違っていた場合、いくら外見上正しい行動をしていても、相手に与えた影響は違ってきます。本書ではその心の奥底の感情を『心の持ち方』と呼んでいます。その『心の持ち方』には大きく分けて2つあります。

1、【思いやりの心】:相手も自分と同じ人間であって、何かをしてほしいと思うし、何かにチャレンジする時は不安も恐怖も感じる。喜びもするし、悲しみ悲しみもする。自分と全く同じに人間なんだとみる見方のことです。

2、【抵抗心】:人をモノとしてみる見方の事です。この心で、相手をモノとして見ていると現実が見えなくなります。もし見えていたとしても相手のやっていることは自分の行っている事ほど価値も意味もないと思ってしまう、俗に言う相手を見下している状態になってしまします。相手を見下すということはつまり相手の存在価値を否定する事です。

また、さらに「抵抗心」を細分化すると(1):相手を「邪魔なもの」「障害物」としてみる見方。(2):相手を便利な道具としてみる見方。(3):相手を「無関心」「無関係」な存在としてみる見方の三つに分けられます。

皆さんはイライラする相手をどの見方でみていますか?

 

 

『箱』の理論とは

 

では、本題の『箱に入る』とは何か、について入りましょう。『箱に入っている』状態とは、最初に紹介したように自己欺瞞の状態のことです。自分が誤っていてもそれをみとめず、自分を正当化してしまうことですね。本書ではこのことを自己裏切りによる自己の正当化のこと、だと言っています。自己裏切りとは、自分がしようとしたことを行わない事ことです。その逆が自分のしようと思ったことを尊重して行う事です。具体例を示します。

ある夫婦がいます。旦那さんが仕事から帰ってくると洗濯物がまだ取り込まれていません。どうやら奥さんよりも先に帰ってきたようです。「じゃあ、取り込んどいてあげようかな」と思った旦那さん。そこで選択肢が発生します。『取り込もうか』それとも『取り込まないか』。ここで自分のしようと思ったことを尊重して取り込めばなんの問題もありません。しかし、ここで自分の意志に反して取り込まなかった場合が自己裏切りの状態になります。

 「こんなことよくあるわ」と思われる方も多いでしょう。では、この自己裏切りの結果、この旦那さんは奥さんを、そして自分をどう思うようになるでしょうか。例の続きをどうぞ。

 洗濯物を取り込まなかった旦那さんはこう思った。洗濯物を取り込まずに出かけるなんて『だらしない妻だな』。代わりに自分がしてあげても良いけど。でも、したとしてもきっと妻は『お礼も言わないだろう』な。それどころかタオルのたたみ方が違うとか『文句を言うだろう』。と自分の奥さんを『悪い嫁』だと認識し始めます。自分のことは、やっと仕事が終わって家に帰ってこれたんだ。俺は『疲れている』。それに、洗濯物を取り込むなんて『俺の仕事じゃない』。お風呂も入って、ご飯も食べたいし、俺は『忙しい』し。

このように、自己裏切りの結果、相手を非難する気持ちと自分を正当化する考えが生まれます。相手を非難し、自分はそれをしなくていいという自己の正当化を行っている状態を『箱に入っている』状態といいます。もちろん、これはただの例ですが、現実に少しも当てはまらない事例ではないと思います。このような状態がイライラを引き起こしているのかもしれません。

 

 

『箱』から抜け出すためには

 

本書ではこの『箱に入った状態』から脱却するために4つの方法が示されています。

(1)自分が箱に入っていることに気が付く

(2)自分にとてもいい影響を与えてくれた人や尊敬するひとなど、『箱』の外に出て接してるなって人や物を探し、接する。

(3)新たに状況を考え直し、自分が『箱に入って接してるなって人』に以下のことをする

・その人が経験しているであろう苦痛や重荷、障害を書き出す。

・自分が与えたであろうと思われる苦痛、重荷、障害を書き出す。

・大小関わらず、自分がその人を不正に扱ったり、見下したりしたことはないか。

・これらをふまえて自分がそのひとにすべきことは何かをがんがえる(今スグにでも出来る簡単な事)

(4)『自分箱に入ってるかも』と考えなおせるような機会を日常に作る。

(1):まず、そもそもの自分が誰に対して、どんな時に『箱に入って接しているか』を知らなくてはいけません。何をやってもうまくいかない、イライラする、なんていう事がこのサインです。ここで気を付けなくてはいけないのは、たとえ「俺箱に入ってるかも!」と思えても「いや、違う!わるいのは俺じゃない、あいつだ!」と思ってしまったらなんの意味もありません。責任は全て(100%)自分にある、という事を忘れないでください。

(2):(1)の次の段階は『箱』の外の世界を知ることです。外の世界とは、『箱』から抜け出した後の世界のことです。『箱』から抜け出そう抜け出そうと躍起になっていても、『箱』の中からでは外の世界は見えません。では、どうやって外の世界を知るのか。それは、自分が『箱』に入った状態で接してない人や物、趣味などに接することです。

(3):相手のことを考えるという事です。自分が『箱』に入った状態では見えていなかった、見ようとしなかった相手について考えることですね。細分化した四つの項目が出来れば、もう『箱』から脱却できていると思います。

(4):『箱』にはいったん抜けだせても、ふとしたきっかけでまた入ってしまうことがあるそうです。そのため、普段から「今『箱』に入ってないかな?」という事を意識することが肝要だそうです。

 

 

いかがったでしょうか。きっと誰もがぶち当たるであろう「イライラ」してしまうという壁。この壁を壊す1つの方法が、この『箱』からの脱却。皆さんも、ぜひご一読してみてください。

 

 

 

 

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